TRICK×LOGIC（トリックロジック）攻略 練習問題「指さす死体」

この事件の犯人は、自分に疑いの目を向けさせような工作を一切していない。
被害者が示そうとした犯人の手がかりが、ある偶然によって消えてしまった。
それがこの事件最大の謎なのだ。
被害者が何をしたのかを解明することで、おのずと犯人が誰かもわかるだろう。

視聴覚室とライブラリー室の温度差に注目。
視聴覚室は、エアコンが故障していて、常に暑い状態だった。
ライブラリー室はどうだっただろうか？
黒木がいたとき、白井がいたとき、刑事が二人を事情聴取したとき、それぞれの状態を考えてみよう。

＜ガラスのスリット＞というキーワードと、あるキーワードを組み合わせて推理してみよう。
被害者が残した”あるもの”を示すナゾが生まれるはずだ。
そのナゾこそ、調書の問１に入れるべきヒラメキを生み出す重要なナゾである。

被害者は、ガラスのスリットに何かを書き残したと思われる。
ペンも持っておらず、指先に血がついていたわけでもない被害者が、どうやってガラスにメッセージをかいたのか？
ガラスがどんな状態なら書くことができる？

結露というと、冬だけの現象のように思えるが、夏でも起こることがある。
外気温三十度で湿度七十五パーセントの場合、室温二十五度であれば結露して窓ガラスが曇るのだ。
視聴覚室は「蒸し風呂のように暑い」状態だったから、隣の部屋の温度次第ではガラスのスリットが曇る可能性がある。

＜何かを書き残そうとした＞というキーワードと、あるキーワードを組み合わせて推理してみよう。
被害者が残した”あるもの”を示すナゾが生まれるはずだ。
そのナゾこそ、調書の問１に入れるべきヒラメキを生み出す重要なナゾである。

ある二つのキーワードを組み合わせて推理することで、＜ダイイング・メッセージ？＞というナゾが生まれる。
このナゾこそが、正解のヒラメキを生み出す唯一のナゾである。
ナゾ＜ダイイング・メッセージ？＞と、あるキーワードを合わせて推理し、ヒラメキを見つけ出そう。

犯人は白井ではない。
白井がライブラリー室を利用していたのは二十分間。そのうち電車の撮影をしていたのが二十分間。ビデオ映像には、ドアを開ける音や何かを殴る音など不審な物音は記録されていなかった。
白井に犯行におよぶ時間はなかったといえる。

調書に入れるヒラメキは、＜ドアのガラスが曇っていた＞である。
あるナゾと、＜ここだけ空調が壊れておりまして＞というキーワードを合わせて推理することで、このヒラメキが生まれる。

キーワード＜ガラスのスリット＞と＜何かを書き残そうとした＞を入手して推理。
ナゾ＜ダイイング・メッセージ？＞が生まれたら、それとキーワード＜ここだけ空調が壊れておりまして＞を合わせて推理。
生まれたヒラメキ＜ドラのガラスが曇っていた＞を調書の解答欄に入れ、犯人名を＜黒木＞にする。