製品情報
ジャンル | 美術品ミステリーアドベンチャー (アドベンチャー) |
発売日 | 2005年9月29日 |
発売元 | バンダイ |
開発元 | 株式会社サワノ |
公式サイト | バンダイ 公式ページ(閉鎖) amazon販売ページ |
攻略ページ まとめ
レビュー
ゲームの概要
PSP初の本格推理アドベンチャーゲーム。
製品情報より引用
ビックコミックスピリッツのロングセラーマンガで、アニメ化もされた「ギャラリーフェイク」。その最大の魅力、主人公フジタの機知に富んだ立ち回り、そして思わぬ解決に酔うストーリーを、全8章のボリュームで手軽に簡単操作で楽しめる。
美術界に眠る、すべてのフェイクをブレイクせよ!
製品情報にあるとおり全8章からなるゲームですが、7章・8章は前後編で1つの話なので、ストーリー数としては7つの話が楽しめる、ということになります。
7つの話のうち、原作マンガにもあるのは第3章の「消えた黄金仏」だけで、他はすべてゲームオリジナルのストーリーが収録されています。
ゲームは一本道のアドベンチャーで、ゲームオーバーになる要素はあるものの、ストーリーの分岐はありません。
途中に出てくる「BREAK A FAKE」モードが唯一のゲーム要素です。
「BREAK A FAKE」モードは、相手のセリフに対し正しいキーワードを選択すると、優位に立って話を進めることができる、というモードです。間違ったセリフをブレイクしたり、間違ったキーワードを選択することで、ゲージが1つ減り、ゲージ10個が全てなくなるとゲームオーバーとなります。
また、ゲーム中の画像が見れたり、音楽を聞けたりなどのオマケモードは一切ありません。
クリア後に隠し要素が出たりすることもないので、ストーリーを楽しむだけの非常にシンプルな内容となっています。
プレイ後の感想
私はこのマンガは全巻持っていて、マンガがおもしろかったこともあり、ゲームを買いました。
各話の最初に石坂浩二さんのナレーションが入る以外にキャラクターボイスは一切ありませんが、私はアニメは見ていなかったので、むしろ声は無くて良かったと思った派です。
マンガを読み込んでいると、声が付いたときに、自分の中でイメージしてた声とのギャップを感じることってありますからね。
1つの話以外はすべてオリジナルストーリーなので、マンガを読んでいても新たな気持ちで楽しめて、満足感は高かったです。
最後のストーリーも終わった後にスッキリできる内容でしたし。
ただ、ストーリーの満足感はあっても、ゲームとしてみると物足りないと思いました。
せっかくのゲームなのに分岐がない一本道では、ゲームにした意味が薄いな、と感じます。
ゲームの操作感はストレスなく感じました。
文字のスピードは、瞬間で出るように変えておくと快適です。
好きなタイミングでセーブができず、また1つしかセーブスロットがないのは携帯機としては不満点かもしれません。
唯一のゲーム要素である「BREAK A FAKE」モードは、一部を除いて難しいと感じるところはありませんでしたが、複数のキーワードを選ぶところは、いくつ選べばいいかが示されないために難しくなっていた部分がありました。
これまでキーワードの複数選択は2つ選べばよかったのに、ここは3つ選ばないと進めなのか、とわかった時は「3つ選択しろ」とか入れてくれよ~と思いました。
ちゃんと「2つ選択しろ」と教えてくれるときもあるので、余計に不親切に感じたところです。
せっかくゲーム化したのだから、「話を読む」以外の要素を作って欲しかったと思います。
正直、一度読んだら再プレイする意味もないので、すぐに売ってもいいかなと思うレベルです。
なので、大筋は変化がないにしろ、ここの選択でこのあとのシーンが分岐する、終わったら本筋に戻る、くらいはあってもよかったのに、と思いました。
ただ、ストーリーは面白くて満足したゲームであることには間違いありません。
おすすめしたいのは、「原作のギャラリーフェイクを知っている人向け」であって「アドベンチャーゲームが好きな人向け」ではないレベルなのが残念に思いますが、読み物を読むのが好きな人・原作を知っている人は、一度プレイしてみてはいかがでしょうか。
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